2011年8月23日火曜日

11/08/23(火)なぜ、アメリカの人は、日本人と同じぐらいの所得なのに、別荘を持ったり、車を複数台持ったり、ヨットを持ったりできるのか。

豪ドル 80円61銭 買いポジション 
豪ドル 85円99銭 買いポジション
豪ドル 87円94銭 買いポジション
豪ドル 89円26銭 買いポジション
豪ドル 89円78銭 買いポジション
豪ドル 104円07銭 買いポジション


現在豪ドル円は79円90銭前後です。あまり変化はありません。この辺をうろうろするのですかね。

今日はタイトルの疑問の答えを書こうと思います。11/05/10(火)にノンリコースローンについて書きました。アメリカ、ヨーロッパの家の購入はこのローンで組まれています。その人がローンを返せなくなれば、その家を手放して、家を銀行に渡せばローンから開放されます。なぜそうなるかというと、日本は個人が支払い続けることを基にローンを組んでいますが、欧米は家の価値、つまりその家に住む人(誰でもよい)が支払いをし続けること、を担保にローンを組んでいるので、個人は支払いができなくなると、家を手放せば、ローンから解放されるわけです。

この家の価値のローンをモーゲージといいます。もし、景気がよくなって家の価値が上がるとどうなるでしょうか。日本もバブルのころ、購入したマンションの価値が上がっていって、住み替えることによってより大きなマンションを購入できる現象がありました。これは景気の恩恵をマンションを売ることで享受できました。

アメリカの場合は具体的に言うとこうです。2000万円の家を購入し、毎月10万円ずつ20年間払い続けるローンを組みました。景気がよくなり、その家の価値が4000万円になりました。すると銀行員は、「あなたの家の価値は大きくなりました。毎月の支払いはそのままで、あと2000万円貸せますよ。」と言ってくるのです。「そう、じゃあもう一軒別荘を買って、もう一台欲しかった車を買いましょうか、それともヨットにしようか。」などと言いながら、新しい買い物をするのです。日本と違うのはその家に住んだままで景気の恩恵を受けるのです。

こんな風にしているので、日本人と同じぐらいの所得でも、景気がよければ、アメリカの人はどんどん消費できるのです。これがからくりです。つまり、家を購入することは、投資でもあるんです。家を買うときにも将来価値が上がるかを考えて買うんです。

今はどうでしょうか。家の価値は萎んでしまいました。みんな家の価値(ホームエクイテイ)でお金を使っていたのに使えなくなりました。お金を使えていた時と比べると反動が大きいですよね。タイトルの現象は今は過去形です。しかし、多くのアメリカの人たちは景気を戻して又ホームエクイテイで消費したいと考えています。今までのアメリカが異常なんでしょうか。それともこれが普通なんですかね。私もよく分かりません。

日本とは明らかに違いますね。このことを知らない日本人は多いと思います。家のローンを組むとき、アメリカのほうが個人に優しいと思いませんか。購入のリスクは小さく、恩恵は最大限受ける。日本はリスクは個人が抱え、恩恵はすぐには受け取れない。利息は日本のほうが小さいようですが。

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