2012年12月26日水曜日

12/12/26(水)安部総裁の金融緩和で景気が回復するのか?

損切りなしの戦略のポジション
 豪ドル 88円51銭 買いポジション
 豪ドル 104円07銭 買いポジション

スイングトレードのポジション(損切りなしの戦略の発展系です。このポジションはタイトルに反して損を確定することがあります。)
 豪ドル 87円74銭 売りポジション
 確定損益合計 -1万6604円

現在豪ドル円は88円35銭前後です。上げています。まだ私は静観です。

今日は安部総裁の政策でデフレが解消し、景気が回復するのかについて、勝手に考察します。まずは、日本のリーダーが信念を持って政策を推進することに敬意を表します。何とかうまく行ってほしいものです。何もしないのが一番よくないですから、信じていることを実行することは大切と思います。うまく行けば何の問題もありません。ただ、うまく行かなかった場合は、政策を変える柔軟さも必要と思います。この日本の長いデフレと景気の悪さはいろんな人がいろんなことを言っていますが、未だに回復しないのですから。

安部総裁はインフレターゲットを2%に設定し、金融緩和を継続し、日銀にマーケットを通じてもっと日本国債等を買ってもらい通貨量を増やすことが、大切であると言っています。この考えを持った人々をリフレ派と呼ぶそうです。その考え方の人々に対して、それでは景気回復は難しいと考える人々の話を読むとそれもなるほどと思う話も多いです。

日銀がマーケットを通じて日本国債を買った場合、まず日本国債を多く保持している市中の銀行が日本国債を売るので、市中の銀行の現金が増えていくことになります。銀行に現金が多くなるとそれを有効利用するために、多くの貸付が行われ、貨幣の流通量が増え、デフレが回復し、景気がよくなるという考えがリフレ派の考えです。果たしてそうでしょうか。

昨日書いたブログのように、誰かが借金をするとお金が生まれます。そしてそのお金をみんながさまざまなところで使うことでお金が回ります。そして、貯金をしたりして、お金を眠らせると、お金の流通量が減ってくるのです。現在は借金をして、物を買ったり、設備投資をしたりしないため、貨幣の流通量が増えず、デフレとなっているわけです。肝心なことは、人々が借金してお金を生み出し使うことなのです。そこが一番肝心なところです。

では、現在、銀行に現金が増えると貸付が増えるようになるでしょうか。借用金利が高いところから下がってくれば、それまで借用を控えていた人が借りるでしょう。しかし、金利は20年近く低いままです。銀行は低い金利で危険を伴う一般の人や中小企業よりも、安全性の高い日本国債やアメリカの国債を買って利益を上げたり、手数料で利益を上げる体質になってしまっています。日銀が国債を買うようになると国債の価値が上がりますから銀行は国債を高く売れ銀行は潤うでしょう。それで銀行の目的は達してしまっています。

銀行が一般の人や中小企業に貸付をしようとする、またそれらの人々が貸付を求める、そんな仕掛け(政策)をしないと、貸付は増えないと思います。リフレ派に反対する人々は低金利が銀行の貸付動機の妨げになっているとも言っています。

銀行に現金が多くなると貸付を推し進める力になるでしょうか。昨日書いたように、銀行は現金を持っているから貸そうとするのではありません。現金がほとんどなくてもたくさん貸せるのです。銀行に現金が多くなることはまったく銀行の貸付動機にはなりません。

銀行も、借りる人も、お金を貸そう、借りようとする動機付けをつける政策が一番大事ではないでしょうか。そして、お金をもっと使うように仕向ける政策が大切ではないでしょうか。

長くなるのでまた別の日にこんな政策はどうかの提言をします。昨日のブログの内容は今日のことを書くためのものでした。

明日から日本から更新します。夕方の更新となりそうです。

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